前前回に「天国と極楽どちらにします?」とのテーマで比較宗教論にも触れつつ論じましたが、今回は「地獄」や「煉獄」そして「黄泉(よみ)の国」について大いに議論しましたね。「地獄」についてのあまりに詳しい源信上人の設定には参りました!あれを比叡山の横川にて悶々と考えられていたとは…物凄い精神力というか、なんと言うか。
話ながら簡単にとったメモを下記にシェアしておきますね:
- 混乱があった「念仏だけで極楽往生できるのか?」を直接、親鸞さんに聞いた
- 「念仏しかない」by 親鸞、「法然上人を信じているので」 → 強い!
- パスカルの「信仰と理性の方程式」の強さ!説得的かどうかはともかくとして - キリスト教と仏教の「地獄」観の違い
- 仏教の「諸行無常」が地獄へも適応できる!「それもまた変化し、終わる」
- 対してキリスト教では「未来永劫の苦しみ」 - 浄土教における「地獄」観は源信が発端
- 比叡山の横川で著名な高僧、念仏三昧になる
- 「往生要集」で「地獄」の取り扱いが非常に大きく緻密に書かれる
- 8種類、無間地獄が最下層になる
- どれだけの時間がかかるのか、まで、精密に書かれている ie) 1兆年…
- めちゃくちゃ細かい罪の設定と、年数の計算
- 「穢土」の中に現世も天道も全て一部は含んでいる - 親鸞さんの浄土真宗
- 「地獄」はほとんど登場せず、360ある和讃の中で2つだけ、後は「浄土」の説明
- 「疑城胎宮」という語彙: 身じろぎできない場所に閉じ込められる場所
- が、浄土の端っこにあるという 「辺地」 → 真綿で首を締める的な
個人的には、【疑城胎宮】というコンセプトは全く知らなかったので驚きましたが、非常に興味深いものですね。何か、私の親鸞聖人のイメージ(「聖なるイジワルサ」と呼ぶのか、「にっこりとドキリとさせる」というのか)に非常に合致していて膝を打ちました。
ちなみに、第17回は2/18(金)に「輪廻転生はあるのか、ないのか」と題して行われる予定です。